今回から何回かに分けて、タイトルの件についてお話をさせて頂きます。まず第一回目は分譲マンションにおいて’自分のもの’と全員のものの境目はどこかについての考え方をお伝えします。マンションのエントランスやエレベーター、階段等は全員のもの(共用部分)である事は容易に分かりますが、自分の所有(専有部分)と思われるような窓のサッシやガラス、玄関ドア(内側表面を除く)、バルコニー、上下階を貫通しているパイプスペースなどは全員のもの(共用部分)になります。では、専有部分と共用部分の境目はどこかと言うと、実は区分所有法では、専有部分と共用部分の境目を明確には定めていません。各々のマンションの建物の構造や設備はさまざまであり、実際には微妙でどちらかはっきりしない部分があります。そこで通常は、各々のマンションで『管理規約』というマンションごとに定めたルールで専有部分と共用部分を決めています。購入前に細かな規約を知りたい場合は、契約前に仲介会社さん又は売主様より見せて頂く事をおすすめいたします。